ドラゴンボール -地獄からの観戦者- フリーザ編 05

■Side:トーマ

 

 

 バーダックを探しに来たら、まさかあのフリーザと王子が戦っている光景を目の当たりする事になるとはな……。

 しかも、最初の方は王子はフリーザとほぼ互角の戦いをしていやがった。

 

 だが王子のヤツがフリーザを挑発し、ヤツが変身してから全ての状況が一変しやがった。

 

 姿形だけじゃねぇ。発せられる威圧感から何から全て変わりやがった。

 だが、オレが一番背中に冷や汗が流れたのは、あいつから発せられる雰囲気が変身する前より更に冷酷に、そして残忍になった事だ。

 信じられねぇ。サイヤ人のこのオレが水晶越しなのに冷や汗が止まらねぇ。

 

 しかも、フリーザ本人の言葉を信じるなら戦闘力は100万以上は確実。

 

 こんなの……、どうしようもねぇ……。

 オレのそんな思いとは裏腹に水晶の中の戦いは続いた。

 

 

『ばっ!!!!』

 

 

 フリーザが片手を上げただけで、ヤツ等が戦っていた島は激しく砕け飛んだ。

 王子と他の3人は何とか難を逃れた様だ。

 

 

『さーて、どいつから地獄をみせてやろうか……きめた!!!』

 

 

 そう言って飛び出したフリーザのスピードはこれまでとケタ違いだった。

 

 

「なっ、なんてスピードだ!!」

 

 

 同じく戦いを見ていたパンブーキンが、あまりのスピードに驚愕の声を上げる。

 

 

 向かった先にはフリーザ軍の戦闘服を着たハゲだ。

 フリーザは水牛のように伸び曲がった角をハゲに突き刺し、流れ出た血を舌でペロリと一舐めした。

 

 ハゲはどうやら、一緒にいた異星のガキを守った事でスキができた様だ。

 情けないヤツだ。ガキを守ってテメーがやられてちゃ世話ねぇぜ……。

 

 

 フリーザが角で刺し貫いていたクリリンを放り飛ばすと、悟飯が放り飛ばされたクリリンを追う。

 その悟飯をフリーザは超スピードで追い越し、悟飯の前に躍り出る。

 

 

『あいつを助ける気か?ムダだすぐに死ぬ。それより自分の身を心配したらどうだ?』

 

 

 確かにフリーザの言う通りだ。あのハゲは助からねぇだろ。

 それにしても、なんだってあんな甘ちゃんのガキがフリーザに戦いを挑んでやがるんだ?明らかに場違いだ。

 そら見ろ。フリーザ相手に震えてるじゃねぇか。

 

 

 フリーザが目の前に現れた事で、震えている悟飯をトーマは恐怖で震えているのだと思った。

 だが、それは大きな勘違いだ。

 

 

『ど……どけ…………、どけーーーー!!!!!』

 

 

「な、何だあのガキは!?」

 

 

 ガキが叫び声を上げると同時に、あのフリーザ相手に蹴り、アッパー、ボディへの強烈な連打、そしてそれを上回る強烈な蹴りでフリーザを吹っ飛ばした。

 更に駄目押しとガキとは思えねぇほど強烈な連続エネルギー弾をフリーザ相手にブチかましやがった。

 

 

「し、信じられねぇ……、あのガキ、フリーザの野郎を吹っ飛ばし地面に這い蹲らせやがった……。一体何モンだ?」

 

 

 あまりの事態に、つい無意識に言葉にだしちまった。

 だが、驚いたのはオレだけじゃない様で、言葉に出していないだけでパンブーキンやトテッポも驚愕の表情を浮かべていやがる。

 あのバーダックですら目を見開いてやがる。

 

 だが、ギネやセリパの女達はオレ達とは違う事が気になった様だ。

 

 

「ねぇ、さっきから気になってたんだけど、あの子ってサイヤ人よね?」

「やっぱ、ギネもそう思うかい?あたしもさっきから思ってたんだよ。ってか、あのガキ何処かあんたに似てない?」

「えっ、そうかい?あたしは何処かバーダックに似てるなって、思ったんだけど……」

「いや、バーダックはあんな平和ボケしたツラしてないだろ。やっぱ、あんたに何処か似てるよ。まぁ、フリーザに攻撃を喰らわした時の戦いっぷりは確かにバーダックを思わせる部分がないこともないけど……」

 

 

 こんなすげぇ戦いの最中に何下らない事考えてやがるんだ。

 だが、確かにあのガキの今の戦いっぷりは何処かバーダックを思わる。本当にサイヤ人なのか?だとしたら誰の子だ?

 

 だが、そんなオレ達の疑問はあっさりと第三者の声によって解決した。

 

 

「あのガキが親父やオフクロに似ていても不思議ではない。あのガキは、カカロットの息子だ」

 

 

 バーダックとギネの第一の子、ラディッツによって。

 

 

 

■Side:ギネ

 

 

 あの子を見た時、何故だか他人の様な気がしなかった。

 戦いとは無縁そうな優しさを感じさせる顔。本当は戦いなんか好きではないんじゃないだろうか?

 

 だが、そんな気持ちを必死に押し殺してフリーザに立ち向かっている姿は、何故だかあたしにバーダックを思い起こさせた。

 きっと、あの子は何か大切なモノのために今あの戦場に立っているんだ。

 

 そんな子が信じられない事に、あのフリーザを吹っ飛ばし地面に這い蹲らせた。

 やはりあの子はサイヤ人の血を引いているのではないだろうか?

 

 あたしと同じ疑問をどうやらセリパも抱いた様だ。

 だが、セリパはあたしが抱いた印象とは違いあの子があたしに似ていると言った。

 その時、あたしの中で1つの可能性が頭によぎった。

 

 

 そして、その可能性が正しいものだと告げる存在が現れた。

 

 

「ラディッツ!それに、ナッパ!」

 

 

 いきなり現れた長男とナッパにギネは驚いた様な顔を向ける。

 

 

「時間が経っても戻ってこないから探しに来てみれば、随分面白いものを見ているではないか。オフクロよ」

「まったくだぜ。普段オレ達がサボろうとすると喧しく喚くくせに、こいつはどういう事だ?」

 

 

 視線を水晶に向けながら、ギネに言葉を発するラディッツとナッパ。

 だが、ギネが聞きたかった事はそんな事ではない。

 

 

「あの子がカカロットの子供だって!?それは本当かいラディッツ?」

「ん?あぁ、本当だ。前に会った時は今よりも更にガキだった。その上めそめそ泣き喚いている情けないヤツだったが、随分見違えた」

 

 

 やはり、あたしの考えは間違っちゃいなかった。

 本当にあの子はカカロットの子なんだ。

 あの子を見れば分かる。あの子は間違いなく大事に育てられた子だ。

 あんな子を育てられたって事は、カカロットは送られた星できっと幸せに暮らし成長したのだろう。

 

 こんな時だってのに、その事実があたしにはとても嬉しかった。

 本当はあたし自身がカカロットやラディッツを、幸せにしてやるつもりだった。

 だけど、それはフリーザのせいで叶わなかった。

 その後悔は死んで随分経つというのに、未だあたしの中で消えずに残り続けていた。

 

 現にラディッツはあたし達サイヤ人がフリーザに滅ぼされた事を知らぬまま、フリーザ軍の兵士としてその生涯を過ごした。

 そして任務遂行の為、人員補強を行おうとカカロットを地球に迎えに行き、仲間になることを拒否したカカロットとその仲間と戦って死んだ。

 親のあたしとしては大切な息子達が、お互い殺し合いをした事が本当に悲しかった。

 

 自分が抱いた感情がサイヤ人としては異質なものだという事は、ギネ自身重々理解していた。

 親兄弟でも気に入らなければ殺し合うのがサイヤ人。

 だが、それでもやはり大切な存在同士が殺し合いをして、実際に片方が命を落としてしまった事はギネにとってとても辛い事だった。

 

 

 自身の後悔を思い出し、気持ちが沈み始めていたギネの意識を呼び起こしたのはまたしてもラディッツの発した言葉だった。

 

 

「それにしても、あのガキ。やはり逆上して理性を失うと戦闘力が急激に上昇するのだな。その部分はあの時と変わっていないのか」

「あぁ、あのガキ、オレと戦った時も逆上して急激に戦闘力を高めて攻撃してきやがった。あの急激な戦闘力の上昇は混血だからできる事なのか?」

 

 

 先程の戦闘を見ていたのだろう。ラディッツとナッパは冷静に先程の悟飯の戦闘を分析していた。

 

 

「おい、ところでアイツは誰だ?」

 

 

 ナッパは水晶に映ったフリーザを指差しながら、あたしに問いかける。

 そうか、こいつらはフリーザが変身しところを見てなかったのだろう。だったら分かるわけもないか。

 

 

「フリーザのやつだよ」

「「フリーザだと!?」」

 

 

 あたしの発した言葉がよほど信じられなかったのだろう。

 2人は驚愕した表情を浮かべて、あたしの方を振り向いた。

 その気持ちはよく分かる。何せ変身する瞬間を見ていなかったら、あたしも信じられなかっただろうからね。

 

 

「あんたら2人の気持ちはよく分かるけど、本当だよ。あたし達はあいつが変身するところをしっかり見てたからね」

 

 

 どうやらあたしと全く同じ事を考えていたヤツがもう1人いたらしい。

 あたし達の会話に加わって来たのは、あたしの横にいたセリパだ。

 

 

「変身だと!?フリーザはオレ達と同じ変身タイプだったのか!?」

「あぁ、王子も変身前のフリーザとはほぼ互角だったんだけど、変身してからのあいつは全く別次元の強さになっちまったよ」

 

 

 フリーザが変身タイプだと知らなかったのか、2人は更に驚いた様だ。

 

 

「変身する前とはいえ、あのフリーザと互角に戦っていたとは流石はベジータという事か……」

「けっ!何がベジータだ!オレはアイツに殺された事、未だ許しちゃいねぇぞ!!」

 

 

 ラディッツがセリパの言葉を聞いて、冷静にベジータの戦闘力について分析すると、それを聞いたナッパはベジータに殺された事を思い出したのか怒りを露わにした。

 

 

「そんな事より見ろ、あのガキ今の攻撃でかなりの体力を消耗したみたいだな。」

 

 

 ラディッツが水晶を指さすと、息を切らせ肩を上下にした悟飯が映し出されていた。

 

 

「かなり息が上がってやがる。逆上して感情に任せて力を振るったせいだろうが、先ほどみたいにフリーザと戦うのは不可能だろうな。」

「凄い攻撃だったからね!流石のフリーザもダメージ受けたんじゃない?王子もいるし、倒せるんじゃないか!」

 

 

 ラディッツが今の悟飯の状況を分析すると、セリパは先程の攻撃を思い出し、このままべジータと共に挑めばフリーザを倒せるんじゃないかと予想する。

 だが、その楽観した予想に冷水をかぶせる存在がいた。

 

 

「そいつはどうだかな?」

 

 

 今までずっと黙っていたバーダックが言葉を発した事で、皆の視線がバーダックに集まるが、バーダックは顎を水晶に向けて一言。

 

 

「見な」

 

 

 全員の視線が水晶に集まると、悟飯に吹っ飛ばされて地面に這いつくばっていたフリーザが立ち上がっていた。

 しかも多少埃にまみれた程度で、ほとんどダメージは受けていない様だった。

 

 

「な、なんてヤツだい!?あの攻撃を受けて無傷なのか……」

 

 

 ギネは、あまりの事態に声を震わせる。

 

 

 起き上がったフリーザは先程までよりも更に放出されるパワーと威圧感を上げ、自分を吹っ飛ばした悟飯を見上げていた。

 そして、ゆっくりと浮き上がり悟飯の目の前まで上昇する。

 フリーザから発せられる威圧感が増した事と先程の攻撃が全く効いていなかった事等、さまざまな要因のせいで悟飯は恐怖のあまり震える事しか出来なかった。

 悟飯の前に現れたフリーザは、腕を一閃するだけで悟飯を吹っ飛ばし地面に激突させた。

 

 

『この程度で終わるんじゃないぞ。お楽しみはこれからなんだからな』

 

 

 余程悟飯の攻撃が頭にきたのか、吹っ飛ばした悟飯に向けて追撃しようとするフリーザだったが、それを隙と捉え攻撃する存在がその場にはいた。

 

 

『はーーーーーーーーーーっ!!!!!』

 

 

 べジータだ。フリーザの背後から超特大のエネルギー破を放った。

 放たれたエネルギー波はフリーザの背中に轟音を響かせて直撃した。

 

 

「やったぜ!あれなら、流石のフリーザでもただじゃすまねぇ!!」

 

 

 今の攻撃を見ていたパンブーキンは、あまりの破壊力にフリーザのダメージを確信する。それはこの場にいるほとんどのサイヤ人達も同じだった。

 そして、それは攻撃を放ったベジータも同じだった様で、高笑いを上げていた。

 しかし、その高笑いもすぐに止まることになった。

 

 

「うっ……、嘘だろ……?」

 

 

 何故なら、爆煙が開けたフリーザは超特大のエネルギー波を受けたのにも関わらずほぼ無傷だったからだ。

 

 

『そうあわてるなよベジータ……あのチビの後でタップリ遊んでやるって!』

 

 

 そう告げられた、ベジータは水晶越しで戦いを見ている地獄のサイヤ人達から見ても顔面蒼白だった。

 その表情だけでも、ベジータの心が既に折れているのが分かった。

 

 だが、それをバカにできるサイヤ人はここにはいなかった。

 何故なら彼らはだてに戦闘民族ではない。戦いを生業として生きて来た者達だからこそ理解できた……。

 今のベジータが自分達よりも、遥かに高い戦闘力を持ち強い事が……。

 

 そのベジータの全力の攻撃をまともに受けても、ほぼ無傷のフリーザ。

 この事実はこの場にいるサイヤ人達にとっても、とてつもない衝撃だった。

 

 そのフリーザは、地面に倒れた悟飯の前に悠々と降り立つ。

 

 

『さて……と……、どう料理してほしいのかな?』

 

 

 そうフリーザが言うと、カカロットの息子は苦悶の表情で立ち上がったと思うと、即構えをとりあのフリーザに立ち向かっていった。

 だけど、カカロットの息子の攻撃はフリーザに掠りもせず、余裕で避けていたフリーザにあっさりと反撃されてしまった。

 しかもフリーザの攻撃が相当重いのか、一撃攻撃を受けるたびに苦痛の叫びを上げている。

 それでも、カカロットの息子は諦めずにフリーザに挑み続ける。

 

 

「凄い……」

 

 

 あたしは、戦いがあまり好きではない。

 それでも、絶対に勝てない相手に何度攻撃されても立ち向かっていく、カカロットの息子の姿はとても尊いものに思えた。

 

 

「が、がんばれ……、頑張れ!カカロットの息子!!!」

 

 

 気づいたらあたしは両手を握りししめて叫んでいた。

 どう頑張ってもフリーザに勝てるとは思えない。それでも……、それでもあたしはこの子には負けて欲しくない。

 そんな気持ちで頭がいっぱいだった!

 

 だけど、現実はいつだって非情だ。

 ついにカカロットの息子は、フリーザに地面に叩きつけられ、2mを越える巨体から頭を踏みつけられて苦痛の叫び声を上げている。

 

 

『う……ぎぁああああ…………!!!!!』

 

 

 水晶越しのあたしにでさえ、カカロットの息子の頭がメキメキいって潰されるのが時間の問題だと言うのがわかる。

 そして、それは踏みつけている本人であるフリーザには、あたしなんかより明確に後どれくらいの力を込めればカカロットの息子を殺せるのか理解できているのだろう。

 

 

『ここまでだな。死ね!』

 

 

 そう言って、踏みつける足により力を込めるフリーザ。

 それに比例するように悟飯の悲鳴もより激しいものへと変化した。

 そんな悟飯を楽しそうに見ていたフリーザだったが、ふと思い出した。

 この場にはもう1人、自分に逆らった愚か者がいた事を。

 

 

『どうしたベジータ!!助けにこんのか!?こいつはもうすぐ息の根をとめるぞ!』

 

 

 明らかな挑発だった。

 そんな事はベジータも見ていたサイヤ人達にも理解できた。

 普段のベジータなら挑発なんかされたらブチ切れて、あっという間に飛び出していただろう。

 

 だが、今のフリーザ相手に攻め込む程ベジータは愚かではなかった。

 何故なら、想像をはるかに超えるパワーをもつフリーザにどう対処して良いのか分からなかったからだ。

 そして、それは地獄にいたサイヤ人達も同じだった。

 たった1人を除いて……。

 

 

「王子!何やってんだい!さっさとカカロットの息子を助けな!」

 

 

 大声を張り上げたのはギネだった。

 別に状況が理解出来ていないわけではない。それでも、家族への愛情が深い彼女は、これ以上自分の孫がやられる姿を見るのが我慢できなかったのだ。

 

 

「無茶を言うな、オフクロよ。今のフリーザに無策で突っ込むなんて自殺行為だ」

「そうだぜ。それに、あのベジータが使えなくなったヤツの為になんか動くかよ!」

 

 

 ギネの言葉に反応したのは、彼女より冷静な分、状況を見てもっともな事を言うラディッツと実際使えなくなったと言う理由でベジータに殺されたナッパだった。

 だが、それでも彼女は止まらない。

 

 

「あんた達こそ何言ってんだい!さっきまでのあの子の戦いっぷりを見てただろう!今、ここであの子を失えばフリーザに勝てる確率はもっと低くなるんだよ」

「そいつはどうだかな。確かにあのガキの戦闘力は大したもんだ。だが、あのガキを助けて王子と2人で挑んだとしても、フリーザには勝てんだろう」

 

 

 2人の言葉に納得できないギネは、悟飯の有用性を主張するが、その言葉は今度はトーマによって否定され現実を突きつけられる。

 

 

「なら、今カカロットの息子を助けても死ぬのが少し伸びる程度ってことかい?」

「だろうな。確かに、王子もあのガキもサイヤ人の戦闘力のレベルを大きく超えている。だが、そんなあいつらをも遥かに上回るのが今のフリーザだ。はっきり言って、勝ち目なんてない!」

 

 

 トーマの言葉を聞いた、ギネはついにうなだれてしまった。

 本当は彼女にも分かっているのだ。この状況がもう既に詰んでしまっているなんて事には。

 それでも、何とかなるって信じたかったのだ。

 

 ふと、ずっと黙っているバーダックが気になって視線を向けるとバーダックは表情一つ変えないで、腕を組んで水晶を見つめていた。

 だが、ギネは見逃さなかった。

 組んでいる腕にバーダックの指が深々くめり込んでいる事を。

 

 

 そうだよね……。あんたもあたしと同じで悔しいんだね……、バーダック。

 あんたはいつもそうだ。顔には出さないけど、大事なヤツがやられた時はいつも心の中でアツく怒りに燃えていた。

 今だって、本当はカカロットの息子の所に行って一緒に戦ってやりたいんだね。

 

 

 ギネがそんな事を考えていた時、バーダックやギネの悔しさ等お構いなしに、ついに水晶の中のフリーザによって絶望の時が来た事を告げられるのだった。

あわせて読みたい